2023年1月24日火曜日

「ローコード/ノーコード」に関するセミナーに参加してきました

先日、下記のLive配信を聞いてきた。
https://events.nikkei.co.jp/54590/


日経産業新聞フォーラム
「ローコード/ノーコード~システム内製によるDX推進~」


無勉強ながら、聞いてきたので
それに関して適当に感想でも一つ書いておこうじゃあないか。







全体的な内容

業務しながらLive配信をながらで聞いていたので、
全部しっかり聞けているわけではない。
あと、途中の一つは昼のミーティングが長くなってしまい、
丸々聞くことが出来なかった。残念。

内容としては各社のノーコード/ローコードの製品の紹介が占める比率が大きく
ことの起こりとか、導入の仕方、その時の課題とか、
そういった話を聞きたかった自分としては少し残念。


だけど、上記の部分も全くなかったわけではなく、その部分は勉強になったと思う。
また、製品紹介自体も「こういう商品があるんだ~」的に勉強になった。



製品紹介自体で感じたこと

商品説明で感じたのは、本当にコードを書かずに
ある程度の部分は出来てしまうんだな~ということ。
このあたりはUnityを触った時から感じる部分なのだけど、
これまでコードで延々と書いていた流れの部分をGUIの図で
「アイコンとアイコンの間に線を引く」みたいなマウス操作で
出来てしまうんだよね。
見ている分にはすごく簡単でびっくりする。
(実際に操作するとそうはいかんのだろうけど。)


で、これまでの、そういった部分って割と時間がかかってたし
データの渡し方によってはバグの温床になったり、処理が遅くなったりといった
問題の発生場所にもなり得るんだけど、
ノーコード/ローコード製品が部品としてそういうのを提供しているので
使う際にはそういった問題をほとんど気にしなくていいということなんだな。
…よくできてるよなあ。


これまで自身の仕事としてはフルスクラッチ、フルコードのプログラムなので
そういった意味でも、これまでの仕事とノーコード/ローコードとの違いを
明確に感じる所があった。



ノーコード/ローコードツールによる
DX化について

各社話していた内容として共通していたのは

  • 日本は諸外国に比べてDX化の効果を実感している企業が少ない
    (日本49%に対して米国が91%)
  • 日本にはIT技術者がIT企業に偏っている
    外国には非IT企業にもIT技術者がいて、
    その多くがDX化や業務の改善を行っている
  • 日本では紙による業務が根付きすぎていてDX化の壁となっている
    また、改善するほどの余裕がない、人的リソースがない事を理由にしがち
  • ノーコード/ローコードツールを「導入すること」が目的になっている。
    どの業務を改善すると効果が大きいのか、自動化することは出来るのか
    そもそも必要のある業務なのか、手順を変えるのはどうなのか
    そういった議論の上でツールを「使ってシステムを自動化する」
    ことを目的にしないとDX化の効果は得られない
    あくまで手段の一つであることを忘れてはならない。
  • ツールを使うことによってフルスクラッチでシステムを作成するより
    コストを格段に減らすことが出来る。
    しかし、大規模であったり定形的でない業務に関しては不向き

このあたりでしょうか。
ノーコード/ローコードツールはあくまで
「自動化システムを作成するためのツール」であって、
「これを使ったら(何かが)(絶対に)よくなる!」ってものではないってこと。
たしかに、会社にいると
「コレを入れる」みたいなのが目的みたいになってしまうことがありますけど、
「コレを入れて、○○を改善する」が目的だかんね。
そのためのツールだかんね。


また、自動化する、改善する業務に何があるかという議論のためには
「他部署、他業種が自分たちの会社の業務について見直すこと」が必要
と言っていました。ここは覚えておきたい。
開発者だけ、営業だけで自分の業務を考えていても出てこない視点はあるだろうし、
互いの業務を知るためにも、こうした方がいいと思うんだよなー
現状、自分の所でも自社開発の営業さんの仕事とか全く分からんし。


そういう、会社全体の理解が出来てからでないと、
局所的な対応にとどまってしまって
やはり効果も限定的なものになってしまうんでしょうな。



おわりに

業務しながらながら聞きという感じで、
非常に余裕のない状況で聞くことになってしまったので、
しっかり聞けたとは言えないのですが、勉強になったと思う。


ノーコード/ローコードツールとは言うけれど、
完全に非IT技術者が知識ゼロで使うのはちょっと難しいかな~
だけど、多少使い方が分かれば、簡単なシステム構築まで行けるのは強いよね。
そして、そういう環境のサポートのためにIT技術者を入れるのも必要だと思う。


これも話されていたところだけど、
ツールを使うことで営業職であっても簡単なシステムを試作出来るようになるし、
内製システムの試行錯誤を行っていくことが大切なんだろうなと思う。
プロトタイプを営業内で回せると、製品のビジョンがより明確になるだろうし
開発者への指示にも、今より明確に出せるようになるんだろうと思う。
こういう内製システム地盤の強化が、
会社内の技術力の向上につながるんだろうな、と思った。


あと、最後に一つ。
こういったノーコード/ローコードツールの普及時にいつも思うんですが、
こういうのが広まると、簡単な分野の部分って非IT側で完結しちゃうじゃないですか。
なので、エンジニア側へのそういう仕事が減る。
結果として、エンジニア側にはより複雑な専門的な仕事のみ来るようになって、
生存競争が厳しくなったりやしないかというのが、現職としてちょっと心配です。
まあ、そこまで普及するには、まだまだ時間はありそうですけど。


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